百寿コンシェルジュ協会のブログ | 人生100年時代の終活資格認定講座【一般社団法人百寿コンシェルジュ協会】

百寿コンシェルジュ協会
  • シニアお役立ち情報
  • お問合せフォーム
  • 株式会社百寿研

ブログ

2020年12月11日 [ニュース]

よくある3つの争族ネタ

一般に、親の死期が近づくと、それまで仲のよかった子どもたちの間に微妙な空気が生まれます。遺産という果実がちらついてくるからです。相続権のない配偶者の意図が介在することで、兄弟姉妹の不仲に拍車がかかります。

興味深いのは、争族の8割が遺産総額5千万円未満であることです。そのうち半数近くが、なんと1千万円未満のおカネを巡るいがみあいです。要は、「うちは財産がほとんどないから相続とは無縁だろう」という楽観はお門違いということです。むしろ、おカネがないほうがトラブりやすいという結果が、司法統計で出ています。

私自身、弁護士に支払う報酬で遺産を使い果たしてしまうケースをいくつか目にしています。仲が良さそうに見えた兄弟姉妹が、親の死を境に骨肉の争いを展開する様子は、まさに火曜サスペンスチックです。そして、一旦モメたら最後。意地とメンツの張り合いで、お互いが引くに引けなくなってしまうのです。で、それっきり絶縁状態などということが実際にあるのです。

資産家であれば、そもそも顧問弁護士がいるでしょうから、然るべきタイミングで遺言を用意しておくでしょう。そして、兄弟姉妹間で均等分けでなかったとしても、金額自体がバカでかいですから、差をつけられた子どもも「まぁ、しゃ〜ねぇか」となるわけです。

わずかなおカネを巡って子どもたちが泥沼の争いに嵌っていく…。親御さんは、草葉の陰からどんな気持ちで見ているのでしょうかね。

さて、過去の相談ケースを紐解いてみると、3つの要因が絡み合っていることがわかります。
ズバリ、「介護をはじめとする親への支援」、「過去の親のおカネの散財」、「財産に占める不動産比率の高さ」です。

兄弟姉妹のうち、だれかが親の介護を重点的にしていたり、親の近くに住んでいて日常の便宜を図っていたり…。生前の親に対して割いたワークロードの差を持ち出すケースはとても多いです。

介護に意識が集中しているときは、何も手伝おうとしない兄弟姉妹に対して不満があっても目をつぶることができますが、親が死んでしまえば話は別です。自己犠牲から対価を要求する自己主張に転じます。ほぼ確実に。そのため、遺産相続では介護したという貢献度を主張する人が多く見られます。
最近では、親に特別な貢献をした事情を考慮して、相続分にプラスする「寄与分」が加算される傾向が強くなってきました。ただ、寄与分には相場がなく、民法にも規定されていませんので、結局は兄弟姉妹が不仲になることがほとんどです。

この際に出てくるのが、生まれてから今日までの諸々のエピソードです。学費やら海外旅行やら住宅取得の頭金やら…。さらには、若い時分の素行によって親に精神的苦痛を与えたとか…。こうなるともう何が真実かはわからなくなります。で、結局、寄与分の話はなかったことになる…ということもよくあるのです。

そして、特に目に付くのは、キャッシュはわずかで実家の土地家屋が圧倒的に多いというパターンです。土地を完全に等価に分筆することはできません。さらに、兄弟姉妹のうちの誰かが親の実家に住みついている場合、単純に売却して現金化することができませんから
遺産分割はかなり難航します。

弁護士が入って、例えば第一子がその家を相続し、他の兄弟姉妹に相続分を金銭で支払ったり(代償分割)か、土地家屋を兄弟姉妹で共同所有したり(共有分割)することになるでしょうが、現実的には相続人全員が納得することはありません。必ず遺恨が残ります。

こうして見てくると、相続を避けるためには、被相続人(親)の生前対策がすべてのカギを握っていることがわかります。それも、病で倒れる前の段階で手を打たないと意味がありません。ひとりひとりに対して、何をいくら引き継ぐのかを、理由を添えてきちんと言って聞かせる。これこそが、親世代さいごの大仕事です。

親が目の黒いうちに、子どもたちと正面切って向き合って、自分の言葉で説明する。このプロセスさえ踏んでおけば、内心、完全には納得していない場合であっても、その子どもが親の死後に謀反を起こす確率は大幅に減らすことができます。これが私の経験則です。

あまり考えたくないテーマだからといって先送りしてしまう人がほとんどですが、親子双方にとって向き合わなければいけない問題であると認識すべきでしょう。親の死も財産分けも、決して避けては通れません。すべての人の身に必ず起こることです。その時が突然やってくる場合もありますから、仕事と同様、リスクマネッジをして当然のことなのです。

百寿グループでは、親子ともども納得のいく財産分けの具体的な進め方をお手伝いしています。興味を持っていただけたなら、まずは当サイトの資料請求欄から、小冊子『終活はなぜうまくいかないのか』をお求めください…。


トップページに戻る

PageTop