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2019年07月16日 [ニュース]

ヒューマンベーシック9 〜「感じのいいひとねぇ…」と言われる人になる〜

今回は、みなさんの人間的魅力を磨く方法をお話しします。百寿コンシェルジュを目指すみなさんには、禅の教えを源とする「ヒューマンベーシックナイン」で人となりを整えることをお勧めします。

ヒューマン・ベーシック・ナイン

このような、中心となる正方形と、そのまわりに8つの正方形が配置されることで成り立っている枠組みを曼荼羅と言います。なので、ヒューマンベーシックナインは、別名を「人格曼荼羅」とも呼んでいます。

真ん中にある「精神」を、8つの枠が取り囲んでいますよね。そもそも8という数字は、物質と精神の二面性の統合を意味する数字と言われています。末広がりという言葉もあるように、「栄光」を導くに値するだけの、「意志力」「組織力」「権力」といった偉大なるパワーを象徴する数字なのです。その形「∞」からも分かるように、8つの要素を盤石に整えることで、無限の精神力が培われるということです。

この人格曼荼羅が意味することは大きく2つ。ひとつは、善なる「精神」は周りにある8つと要素と密接に連動しているということです。人としての基盤である8つの要素がしっかりと整っていれば、必然的に精神状態も善となり、邪なことは考えないものだということを教えてくれています。逆に、どれかひとつでも問題があったとしたら、とんでもないことを発想し、実行に移してしまいかねないと警鐘を鳴らしているのです。

そしてもうひとつが、周りの8要素もそれぞれが密接に相互連動しているということです。例えば、きちんとした正しい呼吸法を身につけている人は表情も柔和だし、相手を傷つけるような言葉も吐きづらい。身なりに気を配っている人は挨拶もしっかりできている場合が多い。いつも姿勢よくきちんと挨拶のできる人はよこしまなことを考えにくい、等々。

モノは試しで、採用面接に臨むときのような非の打ちどころのない姿勢を取って、汚い言葉、不躾な言葉を言ってみてごらんなさい。続けて、思いっきりだらしのない姿勢で、他者を称賛したり感謝したりする言葉を言ってみましょう。満面の笑顔で辛辣な言葉を吐いてみてごらんなさい。その次に、眉間にしわを寄せて気難しそうな顔をして、ポジティブな言葉を言ってみてください。

どうですか? いずれにしてもむずかしいはずです。人格曼荼羅を構成する9つの要素は、みな密接に関連し、相互に影響をもたらしているからです。

読者のみなさんが福祉の世界で成功しようと思うのであれば、何を差し置いてでもまずはこの9つ、すなわち、人格曼荼羅を整えるべきです。これが定着すれば、例え面と向かって対話をしていないときであっても、あなたの立ち居振る舞いが周囲の目に魅力的に映るはずです。もうおわかりでしょうが、人格曼荼羅は、私たちの心のあり方を教えてくれているわけです。

私自身、若き日に西洋人の上司から教えてもらった時には、ちゃんちゃらおかしいと思っていました。当時は若くて青くて血気盛んだった私です。人格曼荼羅の話を聴いてもさっぱり理解できなかった。そんなことより、とにかく売ればいいんでしょ! という感じで右から左へと抜けていたと思います。ちなみに、人格曼荼羅のことを教えてくれた当時の上司は、これを「ヒューマンベーシックナイン」と呼んでいました。

でも、経験を積んで、齢も重ねて40歳も過ぎる頃になると、人格曼荼羅というものが心に染み入るようになってくるから不思議なものです。今では、これこそが仕事をうまく回していくための真理であると思っています。

それでは次回から、それぞれの要素について、順に解説していきましょう。


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