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2019年06月22日 [ニュース]

老後資金2000万円不足問題

先日、神奈川新聞さんの取材を受けました。例の、金融庁のワーキンググループによる「年金だけじゃ老後生活は困難。2千万円くらい不足する…」みたいな報告内容について、です。報道番組やワイドショーも連日この問題を取り上げていて、いろいろな立場の人がいろいろなことをおっしゃっています。なので、私の視点で、好きなことを言わせていただきました。結論として伝えたのは、「投資はうっとうしいからヤメておけ」というオヤジギャグです。

今回の、「年金だけじゃ円滑な老後を過ごせない」という話は、ある意味、当っているし、ある意味、当っていません。
報告書の序論で使われているデータは、総務省の家計調査結果に基づいて作成されています。
65歳の夫、60歳の妻。二人暮らし。月間支出26万円に対して、月間年金収入21万円で、毎月5万円の赤字。
例えば、夫が95歳(妻90歳)まで生きるとすると、「毎月5万円×360ヵ月=1,800万円」が生涯赤字累計になる…。
ちなみにこの数字、家計調査よりもサンプル数が多い消費実態調査のデータを使うと、1,200万円まで落ちてきます。

忘れてはいけないのは、この仮説は、「貯蓄・退職金が一切ないこと」が前提ということです。
なので、夫が現役を退いて月々の給料やボーナスがなくなって、しかも退職金すらもらえなかった。おまけに、稼いだだけ使い果たしてしまって、貯金もゼロ・・・という、かなり極端な前提条件です。本当にこういう状況だとしたら、老後資金が枯渇するから2,000万円くらい不足してしまう、さぁどうしよう…となるわけです。でも、これってレアケースだと思います。

それに、もしも現状、年金だけで生活している老夫婦がいたとしましょう。現在それでやりくりできているわけですから、生活レベルを上げようと思わなければ、別に年金だけで問題ないということになります。生活保護を受給している人にしても同じことです。

ですから、「老後は年金だけじゃダメだ。あと2千万円を何とか工面しなきゃ」などと慌てふためく必要はありません。
ただし、若い人たちは、企業の退職金も今後減っていくでしょうし、現役のうちから老後資金について考えてプランしていく姿勢は、とても重要になりますよね。そして、資産を増やすひとつの選択肢として、株を買ったり、不動産投資をしたり…というのもアリではないか。今回の報告書は、若年世代に対してそんな示唆を与えるものなんだろうと、私は思っています。

ということで、少なくとも「政府はうそつきだ!」などと叫びながらデモに参加するなどというのはナンセンスです。ああいう人たちは、メディアから垂れ流されるバイアスのかかった情報に踊らされているに過ぎません。永田町や霞が関では『B層』と呼ばれている人たちです。もしも本当に、貯蓄も退職金もない状況で、現役時代の生活レベルを100歳まで年金だけで維持していけると思っているのだとすれば、ちょっと頭が弱いということです。

共産党の小池晃さんや立憲民主党の辻本清美さんだって、野党だからあんな言動をしているだけです。与党にたてつくのがあの人たちの仕事だからやっているだけです。ご本人たちは、まちがっても年金だけで生活していこうなどとは考えていません。そもそも、小泉純一郎内閣のときから、「年金100年安心プラン」なる言葉が独り歩きしていましたが、あれは「年金だけで100歳まで安心して暮らしていけますよ〜」なんていう話ではありません。小池晃さんは、15年も前、小泉さんに対しても今と同じことを叫んで噛みついていましたからね。

で、話を戻して、私が「投資はうっとうしいからヤメておけ」と言ったのは、いとも簡単にメディアに踊らされてしまうB層のなかでも、一人で抱え込んでしまう生真面目な人たちを心配してのことです。デモに参加するような人たちは、あれでスカッとして美味しくビールでも飲んで愚痴っていれば気晴らしになるからいいのです。あぶないのは、「2千万円をどうしたらいいんだ」と頭を抱え込んでしまうようなピュアな人たちです。

今回の問題があれだけマスコミに取り上げられたことで、詐欺師集団はすでにプランを立てていることでしょう。「老後資金は2千万円不足する。心配ですよねぇ。そんなあなたに耳寄りなお話しです」なぁ〜んて電話をかけてくるはずです。しにあ予備軍のみなさんの退職金を狙っているのは、なにも詐欺師集団だけではありません。もっと質(タチ)が悪いのは、超大手の銀行・郵便局・証券会社・不動産会社です。大学を出て間もないエリートたちが、上司に命ぜられるままに顧客のためだと勘違いして、投資信託やら不動産投資を奨めてくるはずです。

こういう話に乗ってはダメです。絶対に儲かりませんからね。投資信託なんぞは、儲かるのは販売手数料と信託報酬をしっかりと受け取ることができる銀行だけです。彼らは、個人的に投資信託を購入したりしてません。絶対に。だって、儲からないどころか損してしまいますからね。
株にしろ債券にしろマンションにしろ、素人は手を出さないことです。ホント、うっとうしいですから。

とにかくこれを強調してくれと、神奈川新聞さんには頼んでおきました。
さてさて、実際の記事はどうなることでしょうか。
とても楽しみです…。



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