百寿コンシェルジュ協会のブログ | 人生100年時代の終活資格認定講座【一般社団法人百寿コンシェルジュ協会】

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2019年05月14日 [ニュース]

終活ブームの徒花(後編)

認定資格系企業の関心は一にも二にも資格取得を目指す受講者を増やすことであり、認定資格取得者の商売や、その向こう側にいるシニアの円滑老後へのサポートまでは視野に入れていないように思えてならない。早い話が、資格を取るために受講料と年会費さえ払ってもらえれば、資格取得者が食っていけるかどうかにははなから関心がない。そういうビジネスモデルなのだ。

だから、「国家資格や公的な資格を取るのはむずかしい。でも無資格というのもお客の印象が悪いよなぁ」程度の意識レベルの人にはおあつらえ向きのハードルが用意されている。どの認定資格も、受講料は数万円から20万円の範囲。最低1日から数日間の講座を受けると、ほぼ全員に認定資格が授与される。その後は、登録料やら更新料という名目で数千円から一万円程度の年会費が徴収されるしくみである。年会費を払うと、協会のホームページに名前が掲載されたり、資格認定証が更新されたり、たまに研修が開催されたりといった具合である。あえてハードルを下げて、安くして多くの人からおカネを取るということだ。資格マニアには好都合だし、協会側は自動的にチャリンチャリンとおカネが振り込まれてくるのだから万々歳である。その意味で、よくできたビジネスモデルではある。

なので、本業の収益を上げたいとか、独立起業しようとかいう人は、この手の資格話に乗っからないようにしないといけない。だって、ちょっと考えてみればわかるだろう。ここにあげたすべての資格が、誤解を恐れずに言えば、お年寄りの話を聞いてあげて、自分の裁量で思いついたことを言ったり、偶然知っていたことを言ったりするだけのものである。要は、聞くだけ番長・言うだけ番長。それでおカネを稼げると思うほうがどうかしていると言わざるを得ない。

つまり、これらのお手軽資格で食べていけない理由はこうだ。相談に乗るだけで自分が動かないからおカネをとれない。これに尽きる。高齢の人の共通点は、目に見えないものにはなかなか財布のひもを緩めないことだ。情報なんぞはタダだと思っているのだ。それこそ、水だって医者だってタダだと思っているフシもある。

彼らからおカネをもらおうと思うなら、彼らの相談を受けた上で必死になって動き回って見せないとだめ。困っている自分のために時間と労力を割いてくれる人にのみ、その対価としておカネを払ってくれるのである。

これは、実はお年寄りに限った話でもないかもしれない。シティホテルに泊まると、あるいは高級レストランに入ると、有無を言わさず無条件でサービス料を請求される。チェックアウトの際、「このサービス料って何だ!何をサービスしてくれたんだ?」と質問したい気持ちをグッと堪えて、多くの場合、見栄をはって何事もなかったようにカッコよくおカネを払う。本音としては戸惑いを隠せないにもかかわらず、だ。でも逆に、もしもホテルのコンシェルジュに入手困難なイベントのチケットを入手してもらったり、レストランでコースメニューの中のひとつを乳製品が苦手という理由で他の料理に変えてもらったりしたら、その対価が見える化されないことには感謝感激大感動するはずだ。それにかかる費用はあらかじめサービス料に含まれているにもかかわらず、である。

ということで、本業拡大や独立起業をねらう人がシニアビジネス系の資格を取得するのであれば、それはプランするだけの資格ではなく、プランしたことをお年寄りやその家族と一緒にやってあげたり、代行してあげたり、請け負ってあげたりするところまでをカバーできる資格でないと意味がないということになる。このあたりを十分に見極めてからでないと、こんなはずじゃなかった……という残念な結果が待っている可能性が高い。

実入りを増やしたいと思うなら、取得しようとする資格が本当の意味で世のため人のためになり得るものなのかどうかを冷静に吟味する必要があるだろう。簡単に取得できるからという理由だけで飛びつけば、結局は高い買い物になってしまう場合がほとんどである。甘い言葉には、簡単に財布のひもを緩めないことである。


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