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2019年04月24日 [ニュース]

アンパンマンのこと

かつて、私よりも遥かに若い命たちが、自分の意思とは無関係に散っていった時代がありました。
「特攻こそが我が使命」とばかりに迷いを断ち切って死んでいった人たち…。そんな中のひとりに、漫画家で詩人のやなせたかし氏(故人)の弟さんもいました。やなせ氏は、最愛の弟を失った悲哀と生き残ってしまった自分に対する自責と苦悩のなかから、メッセージ性の高い数々の作品を生み出していきます。その集大成ともいえるのがアンパンマンでした。

今日でも多くの子どもたちに愛されている主題歌『アンパンマンのマーチ』ですが、この背景を知ってしまうと、そこに込められた深い思いに涙なくして口にすることはできません。

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アンパンマンのマーチ(作詞:やなせたかし)

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び たとえ胸の傷が痛んでも
何の為に生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのは嫌だ!
今を生きることで 熱いこころ燃える だから君は行くんだ微笑んで。
そうだ!嬉しいんだ生きる喜び たとえ胸の傷が痛んでも。
嗚呼アンパンマン優しい君は 行け!みんなの夢守る為

何が君の幸せ 何をして喜ぶ 解らないまま終わる そんなのは嫌だ!
忘れないで夢を 零さないで涙 だから君は飛ぶんだ何処までも
そうだ!恐れないでみんなの為に 愛と勇気だけが友達さ
嗚呼アンパンマン優しい君は 行け!みんなの夢守る為

時は早く過ぎる 光る星は消える だから君は行くんだ微笑んで
そうだ!嬉しいんだ生きる喜び たとえどんな敵が相手でも
嗚呼アンパンマン優しい君は 行け!みんなの夢守る為

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特攻隊として飛び立ったやなせ氏の弟さん。
それがアンパイマンの正体です。
特攻命令を受けた彼は、自分が二度と母国の地を踏むことは無いと悟り胸の痛みを感じつつも、使命を全うして死んでいくことのなかに「生」を実感するのです。それしかなかったのかもしれません。

涙をこぼすことなく、死を恐れることなく、みんなの夢を守るために。
戦いに行くのは自分一人だけでいい。愛と勇気だけを連れて行くから。
いったい幸せとは何か。何のために生きるのか。その答えを知らずに生きるのは嫌だ。

そして・・・。
彼は飛び立ちます。
微笑みながら特攻隊としての任務を果たしたのです。
まるで光る星が消え行くように。彼は微笑みながら飛びました。みんなの夢を守るために。

しかし、こんどは、かけがえのない弟を失った兄・やなせ氏の苦悩と葛藤が始まります。
たったひとりの弟を失った悲しみ。
自分だけが生き残ってしまった悔恨。
理不尽だけれどもどうにもならなかった時代・・・。
長年ひきづっていたそんな思いを託して、やなせさんはアンパンマンを生み出したのです。最愛の弟さんとともに。

幸運にも戦争がない時代に生きる私たち。一方で、3人にひとりががんで死ぬ時代です。
でも、戦争や殺人や事故や自殺ではなく、生老病死という人間としてあるべきステップを踏んで人生を全うできることの幸せを再認識してもいいのかも知れません。

何気なく漫然と生きている私たちの時間が有限であることに気づいたとき、有限であるからこそ、最後の最期の瞬間に、「ああ。私は人生を、本当の意味で生きたんだな」と言えるように、今この時を明確なる目的意識と当事者意識を持って生きていきたいという感覚が芽生えてくるのではないでしょうか。


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