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2019年04月16日 [ニュース]

ことばの力

言葉とは、人生を180度転換させることのできる最強の武器です。
感じて、考えて、行動する。
このすべてのプロセスを、私たちは言葉で行っています。
自問自答するのも、自分を励ますのも、覚悟・決断するのにも、言葉がなくてはなりません。

今回は、太宰治に登場してもらいましょう。時代を超えて女子学生の好きな作家トップに君臨し続ける太宰はこう言っています。

愛とは言葉だ。
言葉がなけりゃ、この世の中に愛はなくなるんだ。愛の実体に言葉以外の何かがあると思ったら大間違いだ。
聖書にも書いてある。言葉は神なりき。これに命あり。この命は人の光なりき。
本当に愛しているならば、黙っているというのは独りよがりだ。
好きと口に出して言うのは、そりゃあ誰だって恥ずかしい。
でも、その恥ずかしさに目をつぶって、怒涛に飛び込む思いで愛の言葉を叫ぶところに愛の実体があるのだ。
黙っていられるのは、結局その程度の愛なのだ。
恥ずかしくて言えないというのは、つまりは相手より自分を大事にいるのだ。
怒涛へ飛び込むのが、断られるのがこわいのだ。
本当に愛しているならば、たとえ無意識にでも愛の言葉が出るものだ。
どもりながらでもいい。たった一言でもいい。
切羽詰った言葉が出るものだ。

ここで、「言葉」とか「話す」という行為の本質を考えてみましょう。
私たちは一体何を話しているのでしょうか。
言語学的にいうと、私たちは言葉というものを組み合わせて話しています。
では、言葉というのはどのようにできているか…。
それは、日本人であれば仮名「あいうえおかきくけこ…」です。
昔であれば「いろはにほへとちりぬるを」の平安仮名でしょうか。

私たちは、この48文字を紡ぐことで、ありとあらゆる感情や理屈を話しているのです。
これは凄いことです。私に言わせれば、この文字たちは無限の可能性を秘めた48色の魔法のクレパスです。

で、この文字たちの配列を見ていて気づいたのです。平安仮名も現代仮名も「愛」から始まっているということに。
(*「いろ」は色。人間模様の儚さを象徴する最たるもの、それが「愛」であると解釈した)

そうです。話すという行為の原点は愛なのです。
愛が “T” ならば、話すという行為は自分自身の映し鏡です。
愛をeye、「心眼」とみれば、話すとは心の目で見たものを伝えることです。
洞察力。洞察力とは、普通の人には見えないものを感じる力、気づく力、見抜く力のことです。

つまり、話すということは、相手のために良かれと思って発信する魂のメッセージということになります。
自分の話を聞いてどう感じてほしいのか。どう行動につなげてほしいのか。
こうしてほしいから、だからあえて今ここでこの話をしているんだよという明確な意思を持って、考え抜かれた自分自身の言葉で相手の精神に影響を与えること。それが、『話す』ということなのだと思います。

だから、原稿を読むなんていうのは、私にすれば論外の外です。米国の歴代大統領と比べて、日本の総理の演説が無機質で心に響かないのは、どうもここらへんに原因があるように感じられてなりません。

百寿コンシェルジュのみなさんには、会員のみなさんの前で何かを話すときに、まちがっても原稿を見るなどという愚を犯さないでほしい。
そう思います。


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