百寿コンシェルジュ協会のブログ | 人生100年時代の終活資格認定講座【一般社団法人百寿コンシェルジュ協会】

百寿コンシェルジュ協会
  • シニアお役立ち情報
  • お問合せフォーム
  • 株式会社百寿研

ブログ

2019年03月23日 [ニュース]

あなたがもっとも光れる場所

あなたがもっとも光れる場所

ところで、福祉系専門職がもっとも強みを発揮できる可能性が高い場所。あるいは、その価値をもっとも高く評価してもらえる場所。それはどこだと思いますか?

答えをひと言で言えば、それは、あなた以外に福祉系専門職なんぞ存在していない場所です。

でしよ? 希少価値……ということです。すでにあなたは他者と差別化されています。そのこと自体、あなたの優位性になるわけです。マーケティングの基本中の基本です。「掃溜めのツル」ではないけれど、福祉の「フ」の字も知らない集団にあってこそ、福祉系専門職は最大限に自分をアピールできるというものです。

例えば、私の場合であれば、「社会福祉士って何やるんですかぁ?」と、職場で何人かの人にこう訊かれるだけでいい。そうして少しずつ時間をかけて会話を積み重ねていきながら、「へぇ〜っ。そうすると、シニアのニーズやウォンツとか、手に取るようにわかるのでしょうねぇ」という流れができれば十分です。

でも逆に、もしもあなたが、福祉関連の事業体に呑み込まれちゃったとしたらどうなりますか? 右を見ても左を見ても福祉系専門職だらけの環境では、だれからも注目されない。そうなると、あなたの存在自体が周囲から関心を持ってもらえる状況と比べたら損ですよね。おわかりいただけるでしょうか。

しかし、現実はどうでしょう。先の日本社会福祉士会の調査では、社会福祉士の勤務先についても言及されており、実に8割が特定の社会福祉施設や医療機関や介護サービス事業所に勤務しています。民間の一般企業に在籍している人、独立起業している人は、全体の1割に過ぎません。残りの1割は自治体や社会福祉協議会です。

先にご紹介した社会福祉士の年収を思い出してください。福祉系専門職の年収と勤務先。双方のデータからわかることは何でしょうか。それは、特定の施設や事業所に勤務してしまうと、待遇的にかなりキツくなるということに他なりません。

私の仲間にも施設に勤務しながら社会福祉士を取得した人は多いです。でも、後で聞いてみると、社会福祉士という資格が待遇面に反映されたという事実はなく、むしろ、「誰も気づいてくんないし、何も言ってくれない」とか「それはおめでとう。で……?」みたいな反応が大半だったと嘆いています。その時点でバーンアウトしちゃった人もいるくらいです。

こうして考えてみると、福祉系専門職がワンランク上のステージにいこうと思ったら、同業者が大勢いる世界というのは得策ではないことがおわかりいただけるでしょう。福祉系専門職はあなたしか存在しない……。そんな職場こそが、あなたがもっとも光れる場所ということになります。

だからどうか、福祉系の資格だから福祉業界にしか就職できないよなぁ〜なんて、そんな固定観念はぶっ壊しましょう。固定観念は悪、先入観は罪です。NOを並べたてる悲観論者に明日はありません。自分で自分の可能性を狭めてしまうことだけは避けてください。可能性と限界。それはいつもあなた自身が決めてしまうものなのです。このことは、決して忘れないでほしいと思います。


トップページに戻る

PageTop